用語集「さ」
「さ」
採光ダクト
建築的に採光が難しい場合に用いる。ダクトによって直射日光を取り込み、採光～導光～放光の流れで室内に供給する。材質はアクリル板や反射ミラー、プリズム等を用いる。
再生可能エネルギー
太陽光、風力、水力、バイオマス、地熱等を利用してつくるエネルギーのこと。石炭、石油等の化石燃料を使う火力発電や、ウランを燃料とする原子力発電とは異なり、利用する資源に限りがないため再生可能エネルギーと呼ばれる。
再生資源
使用済み物品などまたは副産物のうち有用なものであって、原材料として利用することができるもの。またはその可能性があるもの。
再生部品
使用済み物品などのうち有用なものであって、部品その他製品の一部として利用することができるもの。またはその可能性があるもの。
再資源化
使用済み物品などのうち有用なものの全部または一部を再生資源または再生部品として利用することができる状態にすることをいう。
再資源化等
再生資源利用促進計画
発注者から直接建設工事を請け負った建設工事事業者は、下記に該当する指定副産物を工事現場から搬出する建設工事を施工する場合において、あらかじめ再生資源利用促進計画を作成する。なお、建設工事業者は、再生資源利用促進計画および実施状況の記録について、当該建設工事の完成後１年間保存する。
・体積が1,000m3以上ある建設発生土。
・コンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊または建設発生木材であって、これらの重量の合計が200t以上であるもの。
サイディング
外壁の乾式工法の主要材料の一つで、施工の合理化に伴い採用されることが多くなっている外壁に張る板材の総称。
最適残響時間
室の使用目的に最も適した長さの残響時間。
同じ使用目的でも室容積や周波数によって異なる。
一般に、音楽に対しては講演等の用途よりも長めが好まれる。
ザイデルの式
定常状態で汚染物質が均一に分布している状態において、汚染物質濃度から換気量を求める式。
換気量 Q ＝ ｋ ／ ｐi － ｐ₀ 〔ｍ³／ｈ〕
ｋ ：汚染物質の発生量〔ｍ³／ｈ〕
ｐi：室内空気の汚染物質の濃度
ｐ₀：外気の汚染物質の濃度
彩度
色の鮮やかさ（清濁）を表し、色の純粋さが関係している。
鮮やかな色は彩度が高く、灰色に近い色は彩度が低い。
彩度対比
二つの色彩を見た時に、相互に影響しあって彩度の差が大きく感じられる現象。彩度の高い黄と黒との対比は、視認性、誘目性ともに最大で道路標識等に用いられている。
同じ色でも背景が低彩度であると鮮やかに高彩色に見え、反対に背景が高彩度であるとくすんで低彩色に見える。
在来軸組工法
木造軸組工法や在来工法とも呼ばれる日本で古くから発達してきた伝統工法を簡略化・発展させた構法の一つで、木材を使用した土台と柱と梁などで建物を組み立てる工法のことをいう。
これは、木の軸を組み立てて建物を支える日本の伝統的な建築工法で、土台の上に柱を立て、その上に梁を掛け渡し、斜めに筋違いを入れて補強し、壁を組んで作る。
再利用水
排水の再利用を目的として処理された水のこと。中水ともいい、主として便器の洗浄水に利用されている。
サウンドスケープ
地球規模の自然の音から、都市のざわめき、人口の音、記憶やイメージの中の音まで、我々を取り巻くあらゆる音を一つの「風景」として捉える、という考え方。ランドスケープが「視覚的風景」であるならば、サウンドスケープは「音の風景」を意味する。
サウンドブリッジ
音響的架橋のこと。浮き床層と周壁や配管類との絶縁が不充分な場合等に遮音効果が低下する原因となる。
座屈
部材などに加える荷重を次第に増加した場合、ある荷重で急に変形の状態が変化し、大きなたわみを生ずる現象。
代表的な座屈に、細長い部材が軸方向の圧縮力を受けて、荷重がある限界に達すると、急激に湾曲し横方向にはらみだす曲げ座屈がある。
作業主任者
事業者は労働災害を防止するため、一定の作業について有資格者の中から作業主任者を選任しなければならない。
作業主任者を選任したときは、作業場の見やすい位置に作業主任者の氏名と職務について掲示し、関係労働者に周知させる。
サニタリーコーナー
掃除がしやすいように、壁・床の入り隅部などを丸くしたもの。浴室などの清浄を保つ必要がある室などに設けられる。
錆汚れ
腐食した鋼材の錆が流出して、仕上げ材またはコンクリートの表面に付着している状態。
サーフェーサー
塗膜の研磨性、平滑性を向上させるために塗布されるもので、一般に下塗りと上塗りの中間に使用することが多い。
36協定
労働基準法36条に基づく労使協定。「さぶろくきょうてい」
会社が法定労働時間（1日8時間、週40時間）を超えた時間外労働を命じる場合、労組など（労働者の過半数で組織する労働組合がある場合には、労働組合。無ければ、労働者の過半数を代表する者）と書面による協定（事業所単位）を結び、労働基準監督署に届け出ることが義務づけられている。違反すれば6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金。
作用温度
人体が対流と放射によって熱交換を行っているのと同じ熱量を交換する仮想均一温度と定義され、空気温度と平均放射温度（ＭＲＴ）の熱伝導率による重み付け平均で表される。
静穏な気流のもとでは、室温と平均放射温度（ＭＲＴ）の平均値で表され、グローブ温度とほぼ一致する。
グローブ温度
放射の影響を考慮した温度のことで、グローブ温度計で計測される温度のこと。気温・気流・放射の３要素を総合的に表し、人体感覚に近い温度と言われている。静穏な気流のもとでは、ほぼ作用温度に等しい。
残響時間
拡散音場において、一定の強さの音を急に止め、室内の平均音響エネルギー密度が、最初の100万分の1、すなわち、音の強さのレベルが60dB下るのに要する時間をいう。発生音の大小には関係しない。
サンコントロール
日照調整。
南向きの窓は、夏季の過酷な日射を避け、冬季に日当たりを良くするには、庇や水平ルーバーが有効である。
サンダー工法
塗り仕上げ外壁などの改修において、ディスクサンダーを用いて、素地の脆弱部、部分的な劣化塗膜、シーリング材・素地の補修部分周辺の塗膜、塗膜表面の汚れや付着物などの除去及び壁面清掃を行う工法。
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